なんで 子育て応援絵本?

こんにちは!
子育て応援絵本「あなたをここに表彰します」を制作しております、Dear Mother の水城です。
今日はなんでただの主婦が子育てを応援する絵本をつくることになったのか、まずはそんなお話をさせていただきます!

「子育てって、こんなに大変なのか」

私は7歳のやんちゃな男の子の母でもあり、まさに子育て真っ最中です。振り返れば彼が生まれてきた時、自分が住んでいる街には1人も知り合いがおらず、家族も近くに住んでいませんでした。ちなみに主人も夜遅くまで仕事があったので、週5日はいわゆるワンオペの日々。
元保育士だったこともあり、子どもは大好きなのですが、小さなわが子を抱えての生活は「子育てって、こんなに大変なのか」の連続でした。

昼も夜もなかなか寝ない、寝たと思ったらすぐ起きる、寝ていても心配で何度も呼吸を確認しにいく、その合間で家事も中断してなかなか進まない、抱っこしながら作業をして腱鞘炎。外出すれば、準備に時間がかかるし、オムツ替えや授乳ができる場所をいちいち探さなくてはいけないし、電車やバスに乗れば泣いたらどうしようとずっと不安と隣り合わせで、やっと帰ってきたと思ったら家事と食事とお風呂と寝かしつけのフルコース!!
“自分の時間”や“計画通り”なんてことは産後ほぼなかったです。
そんな私は街ですれ違うママや広場で会ったママたちを、いつしか同志のような感覚で見るようになりました(笑)

甘えているのではない

産後うつや虐待相談件数が増えている現代ですが、今のママたちには子育てする力が少なくなってきているのか、(どこかの議員さんが言っていたように)今のママたちは甘えているのか・・・決してそうではない、というのが私の思いです。
核家族化で家族が近くにいない、近所付き合いの希薄化で当たり前に子育てがシェアできない時代に、ママたちは自分のことを後回しにして、わが子や家族のために日々がんばっています。だからこそ、産後うつや児童虐待などはママたちの心の叫びだとも感じています。

だからこそ、届けたい

ひと昔であれば、子育ては家族や地域でシェアできていたし、ママの近くには誰かが声をかけることもできていた。今はそういった環境がないから、「あなたは十分にがんばっているよ」も「がんばりすぎなくていいんだよ」も「自分を大事にすることが大切なんだよ」という言葉を、これからママになる全ての人に届けたいと思いました。
今は便利な子育てグッズも、勉強になる育児書もたくさんあるけれど、それよりもまずママたちの心に寄り添いたいと、子育て応援絵本は完成しました。その想いに賛同してくださる方も増え、絵本の制作・編集には300人以上が関わり、クラウドファンディングでは168名の方からご支援をいただきました。

絵本はきっかけの1つにしかなりませんが、少しでも子育てに前向きになれたり、自分らしい子育てができたりする、そんな一助になれることを目指して、これからもがんばります。